りかさん(梨木香歩/著)

りかさん (新潮文庫)

りかさん (新潮文庫)

雛祭りにようこがおばあちゃんからもらった人形の名は「りかさん」。
生きている人間の強すぎる気持ちを整理し、感情の濁りの部分を吸い取る力を持った「りかさん」とようこのふれあいを優しく描いたファンタジー
同じ著者梨木香歩「からくりからくさ」の前段の物語。
ちょっと、りかさんが、何でも知りすぎているという感じがして、物語としては物足りなく思いましたが、「からくりからくさ」とあわせて読むと、著者の世界観がより深く理解できると思います。

また、この本には、「からくりからくさ」の続篇ともなる「ミケルの庭」も収録されています。