馬の油


先日、馬肉専門店へ行った時のお土産に、馬の脂肪の塊をいただきました。
冷凍して保存してあるのですが、今朝から、薄くスライスして、顔や手に擦りこみました。
また、下の娘は、アレルギー性で、手足がカサカサになっているので、同じように擦りこんでやりました。

馬の油は、 動物性の脂肪ですが、飽和脂肪酸(硬くて流れにくい性質)の多い牛や豚とは異なり、不飽和脂肪酸(流動性がある性質)が多く含まれています。
ですから、肌から吸収されて、サラサラしています。
不飽和脂肪酸の中でも、馬の油に多く含まれているリノレン酸は、魚に豊富に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)と同じ「オメガ3」に分類され、サラダオイルなどに多く含まれるリノール酸などの「オメガ6」の不飽和脂肪酸とバランスをとることが、健康上必要と言われている食品です。
どちらも、動物が自分の体で精製できないので、食べ物から摂取しなければならない必須の食品なのですが、「オメガ6」の過剰摂取という現代人の食生活が、アレルギーの原因の一つではないかと言われています。

2.5 サプリメントの知識 86.不飽和脂肪酸(ビタミンF)参照↓
http://www.tcompany.co.jp/selfhtml/2-5-86.html

馬の油の効用は、古来から知られており、
5〜6世紀頃の中国の医師、陶弘景の著書『名医別録』には「馬の油は髪を生ず」と、
16世紀頃の中国の医師、李時珍が著した薬物学書『本草綱目』には、「シミ・ソバカスの除去、肌荒れ治療、筋肉痙攣の緩和」と、
書かれているそうです。
また、日本でも、九州地方では、古来より、
「火傷や怪我には馬の油が一番」と、
噂されていたとのことです。

馬油と梅雲丹の薬師堂 馬の油の由来参照↓。
http://www.yakushido.com/history/history_bayu1.htm

現代日本では、馬の油は、医薬品としては、認定されておらず、化粧品として、分類されています。
馬の油を、使ったり食べた感じでは、その素晴らしい効能は、もっと科学的に研究されても良いと思いました。
なお、「馬油」は、「ばあゆ」と読み、薬師堂が、特許・登録商標を持っています。
http://www.yakushido.com/index.htm